2021年の1月下旬から一気に話題になった音声SNS「Clubhouse」。招待されないと利用できなかったり、有名人などもこぞって参入し、数週間の間、熱狂的に盛り上がりを見せていましたが、Androidユーザー的には蚊帳の外。
「Clubhouse」が利用できる公式アプリは現時点ではiOSのみしかリリースされていません。Android版は開発されているという噂もありますが、リリースについては未定。
しかし、非公式にAndroidからも「Clubhouse」を利用できるアプリがちらほらと開発、公開されています。繰り返しますが、あくまで「非公式」です。
そのうちの1つに「Houseclub」というアプリがあるんですが、実験的に手元のAndroidスマートフォン「arrows NX9」にインストールして試してみました。
リスク覚悟で試してみた
「Houseclub」は、ソフトウェア開発のプラットフォーム「Github」上で公開されています。作者は「grinska」さん。
誰でもインストールすることはできますが、「Google Play」に公開されていない、いわゆる「野良アプリ」なので、自己責任ですすめる必要があります。
なお、一般に、Google Play に存在しない提供元不明のアプリについては、スマートフォンや個人情報が攻撃を受ける可能性が高いとされているので、その辺りもリスク覚悟のチャレンジですね。
インストールして「Houseclub」のアプリを起動すると、警告が表示されました。
「Houseclubは非公式のアプリのため、これを使用することでClubhouseのアカウントが永久にBAN(停止)されるかもしれません。ここから先は自己責任で進めてください」
といった内容の作者からの警告です。まあ、そりゃそうですよね。筆者もアカウント削除を覚悟の元、先に進めてみることにしました。
入室、トークは普通に使える
事前にiOSでアカウントの作成などはしてあったので、それを使ってログインを試みたところ、特に問題なく「Clubhouse」にログインができました。
「room」の表示など、公式のiOSアプリと見た目にも遜色がないつくりです。
実際に、音声で会話が行われているroomにも入室してみました。こちらも特に問題なく利用できます。そこで行われているトーク、普通に聞くこともできるし、挙手して会話に参加することもできました。
一部機能に制限あり
いくつか実験してみたのですが、記事執筆時点の「Houseclub」のアプリは基本的な機能のみの実装で、利用できないものもありました。
例えば、すでにあるroomには参加できますが自らroomを作成する機能はなさそうです。
また、他のユーザーからroomのモデレーター(管理者)の権限を付与してもらうことはできるものの、モデレーターとしてのメニューがHouseclubに用意されていないため、モデレーター権限を使った操作(挙手した人をスピーカーにする等)はできませんでした。(2021年2月時点)
今回は、すでに作成済みのアカウントを使ったので試せてはいませんが、HouseclubのgithubにあるFAQを読むと、新規アカウント作成等も可能ではあるようです。
ということで
今回は、「Clubhouse」を利用できる非公式Androidアプリ「Houseclub」をarrows NX9にインストールして、試してみました。
モデレーター機能など実装されていないものもあるため、利用方法は限られますが、なされているトークを聴く、ことに関しては普通に使えるな、と感じました。
非公式のアプリのため、作者の方も警告されているように、あくまで利用は自己責任で行う必要があります。
ぼく自身も興味本位で試してはみましたが、既存のアカウントをBANされるリスクを避けるため、今回のお試しだけで利用は控えておこうかな、と思いました。紹介はしましたが、積極的に使用を推奨するものではありません。
また、上述したように、Google Play に公開されているアプリではないため、ウイルス感染の畏れや個人情報漏洩のリスクも高まります。
正式なAndroid版「Clubhouse」アプリがはやくリリースされてくれたらよいのですけどね。
それでは、また!