身体の活動量や睡眠のデータを測定したりするスマホアプリはよく耳にするのですが、体温が測定できるというものを見つけました。
「hakarun(はかるん)」というAndroid 用アプリです。
体調の管理において気になる自分の体温データですが、スマホのアプリで計測、そしてアプリ内に記録できるならめちゃくちゃ便利じゃないですか。
さっそくこの「hakarun」をarrows We にインストールして、実際に体温を測定してみることにしました。
「hakarun」で体温を測定するしくみ
まず気になるのは、スマホアプリでどうやって体温を測るのか、というしくみです。
この「hakarun」では、スマホのカメラに指を当てて、そこから脈拍数を測定し、それを元に体温の目安を割り出す、というしくみだそうです。あくまで「目安」ということなので、それほど正確さは期待できないのでしょうかね。
「hakarun」で実際に体温を測定してみた
実際に、自分の体温を「hakarun」で測定してみます。アプリを起動するとログインを求められました。ログインすると、計測した体温のデータをアプリ内に保存できるようですが、保存する必要がなければ、ログインせずにスキップしてもOKです。今回は新規アカウントを作成してログインしました。
計測画面はこのような感じ。利用は無料ですが、画面の下の方に広告のバナーが表示されています。
画面を少し下にスクロールすると「計測開始」のボタンがありました。このボタンをタップして、体温の計測を開始します。
こちらの説明にあるように、計測開始ボタンを押した後は、スマホの背面カメラに指を乗せる必要があります。
2つの丸の内、右側が見本で、左側が自分の状況になるんですが、指をかざすと白い丸が赤くなって、計測が進んでいきます。カメラで脈拍を測定しているようです。
10秒ほどすると、このような感じで結果が表示されました。今回は72脈拍数(36.8度)という結果です。
アカウントを作成してログインしていれば、「保存する」ボタンでこの結果をアプリに記録することができます。
アプリ内の「記録」というタブのところから、このように過去の計測結果を確認することができます。
「hakarun」での体温測定の流れとしては、このような感じです。
脇で測る電子体温計と「hakarun」で同時に測定してみた
この「hakarun」で測定した体温ですが、普段つかっている体温計と計測結果はどれくらい違いがあるのだろうか、と気になったので、5日ほど「hakarun」と脇で検温する体温計とで同時に計測を繰り返してみました。
なお、測定に使用したのは「hakarun」をインストールしたarrows Weと、ぼくが普段つかっている電子体温計(オムロン MC681)です。
1日目
両者、36.4度という同じ測定結果が出ました。
2日目
日を変えて測定しましたが、また同じく36.4度という数字が出ました。え、これだと hakarun かなり使えるのでは・・・?
3日目
hakarunでは、37.1度。オムロンでは、36.5度の測定結果。0.6度の差が出ました。
4日目
hakarunでは、37.2度、オムロンでは、36.4度。0.8度とけっこう差がつきましたね。
5日目
hakarunでは、36.8度。オムロンでは、36.6度。この回はそれほど0.2度とあまり差が出ませんでした。
このように5日間、日を変えて測定したのですが、hakarunと電子体温計とで、同じ体温を示す場合もあれば、けっこう差が出る日もありました。あくまで脈拍から算出した目安の体温ということですし、ぼくが計測した結果をふまえると、hakarunで計測した体温をそのままうのみにするのは厳しそうだなあ、という感想を持ちました。
ということで
今回はスマホのカメラで脈拍数から体温を測定する「hakarun(はかるん)」というスマホアプリをご紹介しました。あくまで体温の目安ということですが、電子体温計が自宅にない方や、熱を測りたいけど外出先で体温計がないシーンなどで参考に計測するのには良いかもしれません。
hakarunと電子体温計を比べた今回の実験もあくまでぼく個人の測定結果なので、もしかしたら人によっては電子体温計に近い数値が測定できるかもしれません。日常の体温の傾向をつかむような用途としては、有用なアプリとなるかもしれないですね。もちろん、ちょっと熱っぽいなと思ったときは電子体温計で計測することをお勧めします。興味を持った方は、ぜひダウンロードして試してみてください。
それでは、また!
hakarun (はかるん) – 脈拍から体温がわかるアプリ – Google Play のアプリ