ときどき「出典元」という表記を目にするのですが、これって正しいのかな?と疑問に思っています。
わざわざ「元」っていう必要はないような
「出典」とは、何かを引用した際に、元にした出どころの書物等を指す単語だと思います。
出典:万葉集
みたいな感じで十分で、「元」は不要だと思うのです。
辞書で「出典」の意味をひくと
故事・成語、引用文、また引用された語句などの出所である書物。典拠。「出典をさがす」「出典を明示する」
出典(しゅってん)の意味 – goo国語辞書
であり、そもそも出どころの「書物」「文献」的な意味を含むのですよね。
なので、そこにわざわざ「元」をつけるのは、違和感があるな、と感じてしまうんです。
似たような表現で、情報の「ソース元」のような表記にも同様の違和感を覚えます。
これも「ソース」だけで必要十分な気がしますね。「ソース」自体が「元ネタ、情報源」の意味です。
とはいえ、「出典元」や「ソース元」という表記、実際にはけっこう使ってるひと多いんですよね。
ぼくにはそれらが「頭痛が痛い」と言っているのと同じように感じてしまうんです。
結論:わからん
自分的にはわざわざ「出典元」と「元」をつけるのは不要だ、と思ってるんですが、ことばって、使われたもん勝ちなところがありますよね。
使う人が多くなれば「間違いではなくなった」「そういう風に変化した」みたいな感じですし。
ぼく自身が、ことばの重複表現(極端な例が上の「頭痛が痛い」みたいな)に過敏に反応しがちで、神経質なだけかもしれません。
ここで書いているのは、「チゲ鍋」という人にわざわざ「チゲって韓国語で鍋って意味だからチゲ鍋っていうのはおかしいよね」とツッコんでいるようなものでしょうか。
うーん、でも「サハラ砂漠」 という人に対して「サハラって砂漠って意味だから、それだと砂漠砂漠になるよ」とはつっこまないですからね。むずかしいな。
まあそんな風に思ったので、ブログに残しておきました。もしかしたら、共感してくれる人もいるかな。
思っちゃったんだから、しょうがない。
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