これまで何度かこのブログで、BenQさんのディスプレイを使わせていただいて、紹介してきました。
今回は「4K UHD」の解像度を誇る、カラーマネジメントディスプレイをしばらくお借りして使わせいただきましたよ。
2017年12月に発売となる「BenQ 4K カラーマネジメントディスプレイ SW271」です。
「SW271」はこんなディスプレイ。
主な特徴
・27型・16:9・4K(3840x 2160) 解像度
・Adobe RGB色域99%をカバー
・14-bit 3D LUT(ルックアップテーブル), ΔE ≤ 2(色差)
・Palette Master Element(パレットマスターエレメント)ソフトウェアのハードウェアキャリブレーション対応
・ハイダイナミックレンジ(HDR)コンテンツのサポート
・USB Type-C入力による、ハードウェアキャリブレーション時のシングルケーブルソリューション
・GamutDuo(ガンマデュオ)対応による、表示画面でのデュアルカラースペースの提供
・モノクロモード対応
・Technicolor Color Certified(テクニカラー認証)
箇条書きだとすごくたくさんの特徴があげられますが、ざっくり説明すると、BenQ「SW271」は、27型 4K(3840 x 2160) 解像度、ハイダイナミックレンジ(HDR)対応の、カラーマネジメントディスプレイです。
「カラーマネジメントディスプレイ」って?
写真を現像したり、印刷物を制作などは、正確な色を表示するディスプレイで作業する必要があります。
カラーマネジメントディスプレイは、正しい色を表示するための機能の備わったディスプレイです。
この「SW271」は、Adobe RGBのカバー率99%と正しい色域を表示することができるそうです。
また、「OSDコントローラ」というのが標準で付属し、画面の調整も簡単に行えたり、ハードウェアキャリブレーションでより正確な色を表示することが可能なカラーマネジメントディスプレイです。
4Kの解像度がスゴイ。
ぼくは4Kの解像度のディスプレイをちゃんと使うのはこの「SW271」が初めてだったんですが、4K、スゴイですね。
写真の現像や編集をする際も、細かい部分までよくわかります。普段、使っているのがいわゆる2Kのディスプレイなのですが、4Kはまた次元が違いますね。
ウィンドウを複数開いても十分な広さがあります。
いつもはデュアルディスプレイで作業していますが、それが不要になるくらいの作業領域を1枚のディスプレイで提供してくれました。
「OSDコントローラー」便利!
ディスプレイのモード変更や細かな調整は、画面右下についているボタンを押して行うことができます。
それほど面倒くさいわけではないですが、こういったディスプレイのボタンは以前より、もうちょっとサクサクと操作できないかなあとは思っていました。
が、それを一気に楽にしてくれるのが、本製品に付属のOSDコントローラー。
ディスプレイの調整メニューを、このコントローラー操作で行うことができるのですが、操作性が段違いに楽になります。すべてのディスプレイについて欲しい・・・。
さらに、外側の4つの大きなキー(1〜4の番号がついている)を各画面モードの切替や、明るさ調節などに割り当ることができます。写真を現像する時はAdobeRGBモード、ウェブサイトのデザインをする時はsRGBモード、のような感じでボタン一発で手軽にモード切替ができてすこぶる便利です。
深夜にブログの文章書いているときなんかも、ブルーライト軽減モードにカンタンに変更できてありがたかったです。
「遮光フード」、侮ってた!
付属している「遮光フード」も実際に使ってみてかなり衝撃でした。
組み立てるのがちょっと大変でしたが、セットするとこんな感じになります。
これってどういうメリットがあるんだろう、って使うまでよくわからなかったんですが、実際に使ってみるとなるほど納得。
室内の照明による光の反射や映り込みを防ぐことができ、色がはっきり分かるんですね。今まで見ていた色より、なんというか濃い。フードない時はもっと白っぽかった気がする。なるほどこういう見え方が正しかったのかと。
加えて、遮光フードで画面が囲まれていることにより、作業中の集中力もアップする感じがしました。ディスプレイ外のものが目に入らずに、没入感がかなり高まります。
アレです、アレ。とんこつラーメン「一蘭」の「味集中カウンター」。
アレに似た効果が副次的に発生して「遮光フードはいいぞ!」ってなりました。
そういえば、BenQから以前に発売された機種で遮光フード付き、カラーマネジメントディスプレイの「SW2700PT」という機種があるのですが、それは遮光フードの縦画面配置はできなかったそうです。今回の「SW271」では、それが改善されているようですよ。進化してますね!
「SW271」の外観と可動域はこんな感じ。
最後に、ディスプレイ本体の外観はこんな感じだというのが分かるように、写真を載せておきます。
デザインは、シンプルでスッキリしています。冒頭でも何度かBenQさんのモニタを触らせてもらっていると書きましたが、製品のデザインがどんどん洗練されてかっこよくなっているように感じます。
本製品のカラーマネジメントへのこだわりは細かくて、このベゼルのナチュラルグレーのカラーも、一番反射が少なく、正しい表示色に影響のない色、ということで採用されたデザインだそうです。
①の部分には、USBコネクタ×2だけでなく、SDカードリーダーも搭載されています。
②の部分のインターフェースはこんな感じです。(HDMI2.0 x2、DisplayPort 1.4 x1、USB Type C x1、ヘッドフォンジャック x1)。
画面は45度くらいまで角度を変更できます。
画面位置は、これくらい上下に調整可能。
左右45度くらいまで向きを変えることが可能です。
ということで
以上、BenQの「4K カラーマネジメントディスプレイ SW271」の短期試用レビューでした。
異なる色空間のコンテンツを横に並べて同時に表示できるGamutDuo機能や、機材の関係で試せなかったハードウェアキャリブレーション等、まだまだ紹介しきれない魅力的なポイントがたくさんの「SW271」です。
遮光フードを使った際の色の見え方、没入感など、デジタル写真の現像や編集がとても楽しくなるディスプレイだなあと思いました。
また、4K UHDの解像度は、画像の非常に細かい部分までよく見えるので、細部にこだわって写真の現像をしたい方にピッタリのディスプレイかもしれません。
発売予定日は2017年12月21日、実売価格は約14万円くらいになるようです。(Amazon.co.jpでの掲載を参考。)
興味のある方は、以下、製品のページで詳しい仕様などもチェックしてみてくださいね。
製品情報(BenQのサイト)
BenQ 27型 4KカラーマネジメントディスプレイSW271
「BenQアンバサダープログラム」 について
「BenQ」の新製品に関する情報や、アンバサダー限定のイベントやモニター企画などの情報をいち早く受け取れる「BenQアンバサダープログラム」というのがあります。興味がある方は、こちらも以下よりチェックしてみてください。
コメント