高校生、中学生くらいから認識していましたが、ぼくは歯の噛み合わせがひどいです。奥歯が高くて、奥歯を揃えて口を閉じた状態だと上の前歯と下の前歯が大きくずれてスキマが空いている状態です。おかげで前歯で食べ物を噛み切るのが困難で、食事の際は食べ物を奥歯で噛み切ったりすりつぶすような感じで生きてきました。それで、奥歯もかなり擦り減ったような状態になっています。
中高生くらいから、なんとなく噛み合わせ悪いよなあと認識していましたが、ここまで44歳のここまであまり気にせず放置していました。いや、いつかは直したほうがいいよなとは思いつつも先延ばし先延ばしにしてここまで来てしまいました。もう40台半ばだし、別にこのままでもいいかなあなんて思っていました。
しかし、同年代の周りの人の中にも歯列矯正をやったり、これからはじめる、というひとがちらほら増えてきました。彼らは口をそろえて「やってよかった」というので、ぼくもちょっと相談に行って、直せるものなら直したいなあと思って、割と軽い気持ちで矯正歯科に相談に行ってみました。
なんかいちいち記録に残しておくと、後から見直せていいなと思ったので、治療経過とかをブログに書いておくことにします。めんどくさくなって書かなくなるかもしれませんが、とりあえずはじめてみます。
矯正歯科でヒアリング&検査を実施。
まずは思い立ってすぐ、矯正歯科の予約をとってカウンセリングに行ってきました。初回の矯正相談は有料で5,000円でした。
事前にウェブから入力した問診表をもとに矯正歯科の先生に診てもらいました。まずは自分の自覚症状を先生に伝え、その場で現状把握のために検査をすることになりました。
口の中を3Dスキャンしたり、噛み合わせのチェックをしたり、口以外の頭蓋なども含めて360度さまざまな角度からレントゲン撮影などを行いました。けっこうあれこれ検査して30分以上はかかったと思います。
検査だけですが、けっこう疲れました。
検査後のカウンセリング、矯正方針の案内。
検査後は、取得したデータ、レントゲン写真を前に先生に説明を受けました。
診断結果としては、「下顎左側 shift を伴う Angle Cl. II open bite case」。
自己申告通り、かみ合わせが合わずに前歯が開いた状態の「オープンバイト」という状態だそうです。認識してなかったけど「いわゆる出っ歯さんです」と言われました。
「モノが前歯で噛み切れないから、奥歯が擦り減ってるし、消化にも悪いから胃腸にも影響出るし、いびきもひどい、滑舌が悪い、片頭痛もある・・・」
みたいな感じで申告はしてないけれども自分の悩みみたいなものをあれこれ言い当てられ「そこまで分かるんだ?」と驚きました。症状としては重いというか、矯正の難易度はかなり高いものだそうです。
レントゲン写真から診断すると、ぼくの場合、単純に歯を動かせば解決するものではなく、顎がおかしいんだとか。一番いいのは顎の骨を切って顎の角度を調整、その上で歯を動かす矯正を進める。それくらいやらないときれいにならないでしょう、とのことでした。
顎切る!?しかも、上顎も下顎もどっちも!?
思ってたよりも大手術を提案されてビビりました。
顎の骨を切るか、切らないか。
一応、方針としては
①顎を切る手術をしてから歯列矯正を行う。(これが一番よい)
②歯列矯正だけでやれるところまでやる。(歯はある程度動かせるけど、現状の顎の状態だと解決できない可能性が非常に高い。)
のいずれかになるとのことでした。
時間をかけて歯列矯正をして改善が見られなかったら嫌なので、めちゃめちゃ怖いけど、①しかないのかなと思いました。矯正に関して、歯を抜くかどうか、については上下2本ずつ抜歯。さらに、奥歯の上に埋まっている親知らず左右2本が、顎を切る手術で邪魔になってしまうのでそれも抜いて、計6本の抜歯が必要とのこと。
歯列矯正の目的としては、審美的な改善(見た目)と機能的な改善(モノがきちんと噛めるようになる、今後の奥歯や他の歯を守って老後に歯をきちんと残す)があります。ぼくにとっては見た目の改善はオマケで、歯、顎の機能面を改善させるのが非常に大事だなと思ったのでぜひ矯正自体は進めていきたいです。
でも、手術は怖いし、費用も高そうなので即決できません。
手術、矯正費用はいくらかかる?
ざっくり手術や矯正にかかる費用についての教えてもらいました。
顎を切ることについては、口の中から施術するので術後も外部に傷跡が残ったりはしないそうです。全身麻酔をしたうえで、骨を切ってプレートで固定するので、術後は1ヶ月程度は痛むことを覚悟してください、とのこと。その後にワイヤーを使った歯列矯正を行い、1年半〜2年くらいはかかるそうです。
費用に関しては、トータルの見積もりで300万円ちょっとということでした。歯列矯正にお金がかかることはわかっていましたが、顎きり手術なども入れるとかなり高額になるのですね・・・。歯列矯正は基本的に保険が効かないので、たいへんなお金がぶっ飛んでいきます。一応、病院の院内ローンみたいなのをつかったり、デンタルローンを組んで治療を進めることはできるということでした。
ただし、ぼくの顎の症状は本当にひどいみたいで、顎変形症に該当するため、保険適用で治療を進めることも可能だそう。この場合の支払いはトータルで80万円程度におさまるそうで、かつ医療費控除などで確定申告時に還付もあるかもしれない、ということでした。経済的にはこちらのほうが良さそうです。なお、顎変形症については、たしかに自分は極端に顎が小さくて変だな、口が前に出ていて嫌だな、という自覚症状がありました。
前者の保険無しでの矯正の場合は手術についても同じ病院内で行えるため、スムーズで矯正期間をできるだけ短くなることが多いみたいです。
一方、後者の保険適用の矯正治療の場合は、保険制度上、歯列矯正処置に保険適用部分と非適用の処置を組み合わせて治療することができないため、手術なども外部の大学病院で行ったりして、無保険治療に比べて1〜2年時間が多くかかる可能性があるとのことでした。
治療、どうする?
早いけどお金がかかるのと、時間がかかるけど費用は抑えられる二択。
いったん、家に帰って家族と相談し、保険適用のじっくりプランで歯列矯正を進めることにしました。
本当は何件かお医者さんを回ってセカンドオピニオンみたいなのをもらってから決めたほうがいいのかもしれませんが、いろいろ聞いてるうちに「やっぱり面倒だしやめちゃおうかな」ともなりそうだったので、このまま進めてしまうことにしました。
後日、病院に保険適用で進めたい旨を伝え、あらためて顎の検査や歯型をとったりあれこれと30分程度やりました。
歯を6本も抜くだけではなく、上下の顎を削るので顔がかなり変わってしまいそうだし、手術もめちゃめちゃ怖いのですが、今後の健康を考えると施術しようという決断に至りました。できるだけ健康寿命を伸ばして家族を守って行きたいと思います。
次回、上の歯を抜歯するそうです。おーこわ!
また治療の経過は忘れなければブログに残しておこうと思います。
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