セキュリティソフトの「ウイルスバスター」でおなじみのトレンドマイクロさん主催の「ヨッピー×ウイルス研究員がガチで悪質なサイバー犯罪について考えてみた!〜ガチでセキュリティな夜2016〜」というイベントに参加してきました。
イベントは、ヨッピーさん、池澤さん、六宮さん、木野さんの4人でのウイルスに関するトークセッションで進んでいきました。
トークの題材となるテーマはいくつかあったのですが、ぼくが気になったのが「VVVウイルスの真実」というテーマです。
てゆうか、「VVVウイルス」って何??
2015年12月にかなり話題になった単語らしいですが、ぼくは知りませんでした。
「vvvウイルス」に感染するとパソコンの中のファイルが暗号化されて開けなくなってしまうんだそうです。そのときに、ファイルの拡張子を「.vvv」に変更してしまうことから、「vvvウイルス」と呼ばれているんだとか。
ファイルが暗号化されてしまうとその持ち主は当然困るわけですが、「vvvウイルス」の場合は「暗号を解除したければお金を払え」とファイルを人質に身代金を要求してくるんですよ。
思い出の写真とか、仕事上とても重要なファイルだったりとか、そういうものが暗号化されたら、お金を払ってでも復旧させたい、という方も少数かもしれませんがいますよね。このコンピュータウイルスは、お金儲けのために作られてるんです。
で、一般的にこういうタイプのプログラムを「ランサムウェア」と呼ぶそうです。(「ランサム:Ransom」は「身代金」、という意味)
ランサムウェア、よくできてる
おもしろいなあ、とおもったのがこの「ランサムウェア」、お金を送金してもらうために、変な言い方ですがしっかり作られているんですよ。
普通に考えて不正プログラムを作ってるところにお金送ったとしても、本当に暗号化を解除できるプログラムを送ってくれるのか怪しいじゃないですか。信じられないですよね。
という人の気持ちにつけこんでか、1ファイルだけは無料で解除してくれたりするそうです。
「ああ、ちゃんと解除できるんだな」と無料版で復号化できることを確認させ、その後に実際に送金してもらえるようにサービスが良いんですよ。なんか変な言い方ですけどね。
しかも、その「ランサムウェア」を広めてくれた人にお金が入るプログラムみたいなものもやってたりするそうですよ。なんでしょうね、悪のアフィリエイトとでも言うべきか。被害を受けてお金を払ってしまった人の中には、損した分を取り返すために加担したりする人もいたりするんでしょうかね。
ウイルスバスターのランサムウェア対策
さて、こういったランサムウェアですが、メール添付やネットサーフィンから感染することがあるそうです。
普段から気をつけていても思わぬところから感染してしまうなんてことはありえるので、セキュリティソフトでしっかりと対策したいところ。
ファイルが暗号化されると、専用の復号化のプログラムがないと、元に戻せません。ランサムウェアはそこをついた悪行です。
「ウイルスバスター」では、ファイルが不正に暗号化されはじめている、と感知すると暗号化前にファイルのバックアップを取ってくれるそうです。暗号化されて戻せなくても、バックアップがあればなんとかなるというわけですね。
また、指定したフォルダに正規のプログラム以外が勝手にアクセスするのを防ぐ「フォルダシールド」という機能でランサムウェアへの対策を行っているそうです。
今回、トレンドマイクロさんのイベントだったので「ウイルスバスター」について紹介しましたが、他のソフトを選ぶにしても、ランサムウェアにしっかり対応したものにしておきたいところですね。
今回のイベント参加者には「ウイルスバスタークラウド」とトレンドマイクロさんのストラップがお土産として配られました。ぼくはすでに自宅のMacでウイルスバスターを使っているのですが、期限が切れたらこちらを使わせてもらおうと思います。
ウイルスバスター、Macにも対応していて軽いのでけっこうオススメですよ。
無料の体験版もあるので、気になる方はまずはそちらを試してみると良いと思います。
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