これまでも何度か製品モニターなどでお世話になっているBenQさんから、4月に新しい4K対応のディスプレイが発売になるそうです。
価格は約5万円前後、となる見込みで「4K」対応に「HDR」対応、画面サイズは28インチ(実質27.9インチ)、とこれだけ聞いてもかなりコスパの良さそうな商品だなあと思いません?
価格を聞いた時に普通に「安っ!」って声が出ました(笑)。
その製品がこちら、BenQ「EL2870U」です。
今回、発売に先駆けて、製品を3週間ほどお借りして試させてもらいました。
試用した感想などをレビューとしてご紹介したいと思います。
「EL2870U」はこんなディスプレイ
BenQ「EL2870U」は、約28インチ(27.9インチ)、3,840×2,160のいわゆる4Kの解像度に、HDRコンテンツにも対応するディスプレイです。
「EL2870U」のスペック
製品のスペックを表にすると以下のような感じです。
BenQ「EL2870U」の製品仕様 | |
---|---|
サイズ / パネル /バックライト | 27.9 型ワイド/TN/LED |
解像度 | 4K UHD(3840×2160) |
表示色 | 約 10 億 7000 万色 |
画素ピッチ/画素密度 | 0.155 mm/158ppi |
アスペクト比 | 16:9 |
コントラスト比 | 1000:1 (DCR 1200 万:1) |
輝度(cd/m²) | 300 cd/m² |
視野角(左右/上下) | 170°/160°(CR>=10) |
応答速度 | 5ms (GTG 1ms) |
リフレッシュレート | 60Hz |
ティルト角度 | 上下:-5°/15° |
VESA 規格 | 100 x 100 mm |
電源 | 内蔵 |
消費電力 | 標準 55W/待機時<0.5W |
スピーカー | 2Wx2 |
ヘッドホンジャック | ○ |
入出力端子 | HDMI2.0x2/Display Port1.4 |
同梱ケーブル | 電源 ケーブル/ HDMI /ケーブル(各約 1.5m |
その他付属品 | クィックスタートガイド/DVD-ROM/保証書 |
本体サイズ(WxHxD) | 658x 476 x 150mm |
本体重量/梱包重量 | 5.7kg / 7.2kg |
フリッカーフリー | ○ |
ブルーライト軽減 | ○ |
ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+) | ○ |
4K、HDR対応といった映像の鮮明さがウリなだけでなく、1msという応答速度の速さや、ゲームの描画を滑らかにする「FreeSyncTM」にも対応するなど、ゲームのプレイに適した仕様になっているみたいですよ。
さて、実際に本体がどんな感じか見ていきましょう。
「EL2870U」の外観
外観はこんな感じです。
ディスプレイのフチやアーム部分はブラックで、BenQロゴの入ったアゴ?の部分や台座は、メタリックグレーのカラー。
特に台座部分はヘアラインのような仕上げになっていて、なかなかにかっこよいです。
画面右下の方には、電源や、各種コントロールボタンがついています。
底面についているボタンを操作して、画面の設定や調整などを行うことができます。
本体を横から見るとこんな感じです。後ろ側は少し丸みがありますね。
ディスプレイの向きの調節は、チルトのみです。(-5°/15°:縦方向の角度の調整のみ)。
スウィーベル(横方向の角度変更)や、高さの調節機能はありません。
背面もブラックカラーのボディ。BenQのロゴ型押しが主張していますね。
中央に4つほど見えるのはネジ穴で、別途アタッチメントで壁掛け等もできるようです。(壁設置用のオプションは付属していませんでした。)
背面左下には電源ケーブルの入力箇所があるのみで、右下の方に映像の入力端子があります。HDMIが2箇所と、DisplayPortが1箇所。一番右にはオーディオジャックがあり、外付けのスピーカーを使いたい場合は、そこにつなぐことができます。
スピーカー(2W×2)も内蔵していますが、内蔵スピーカーの音はそれなりなので、アンプ付きのスピーカーやヘッドフォンを接続して遊ぶとより迫力のあるゲーム体験ができそうです。
4K・HDR対応で臨場感アップ!
今回ディスプレイをお借りしている期間、ぼくは「PlayStation 4 Pro」をつないで4K出力・HDRに対応したゲームを遊んでいました。
普段は、テレビ(フルHD出力)に「PlayStation 4」をつないで遊んでいたのですが、今回のような「4K」だと小さな文字もハッキリ見えるし、以前だとドットが分かるような部分の描写もなめらかです。
ゲーム画面の写真をデジカメで撮影してみました。ブログだと分かりづらいかもしれませんが、4Kの画面の方が文字の輪郭など、かなり滑らかになりました。
実はぼくはじっくり「4K」ディスプレイの体験をするのは、今回のレビューがはじめてです。
「4Kだと、まあキレイな画質になるんだろうなあ」と分かってはいたのもの、実際に体験してみると、あらためてその画質の強化具合に驚きました!
「バイオハザード 7」なんかだと、HDRの効果で画面の黒が引き締まり、立体感や奥行きが増して、怖さ・不気味さが格段にアップしていました。
「モンスターハンターワールド」では、襲ってくるモンスターの迫力が増すだけでなく、背景となる草木や水などもリアルに感じられ、臨場感たっぷりのクエストを味わうことができましたよ。
うん、わかっていたけれど、高画質で遊ぶゲームは良い。とても良い!
「キレイさ」だけでなく、「やさしさ」も。
今回、「EL2870U」をお借りしている間、だいたい週に40時間くらいゲームで遊んでいました。
仕事もパソコンで作業してるのに、ゲームでもたくさん遊んでたら目が疲れるでしょう、なんて心配されそうですが、割と平気です。
仕事で使っているディスプレイも、実は以前モニターで借りて使ってみたところ、気に入りすぎて買ってしまったBenQ「PD2700Q」だったりします。
BenQのディスプレイは「目にやさしい」機能が搭載されているので、目の疲れが軽減されてるのかもしれません。
今回の「EL2870U」にも「フリッカーフリー」という画面のちらつきを抑えて目の疲れを軽減する機能が搭載されています。
また、「B.I.+(ブライトネスインテリジェンスプラス)」という機能があり、こちらも目の疲れの軽減に大いに活躍してくれるそうです。
「B.I.+(ブライトネスインテリジェンスプラス)」がどういう機能かというと、部屋の明るさをセンサーで認識し、それに応じて画面の明るさや色温度を最適な状態に自動調節してくれるんです。
「日が暮れて暗くなったから、今はこんな色や明るさの方が目に優しいぞ!」って具合で、ディスプレイが勝手に画面を調節してくれるんですよ。やさしさ!
夢中になって長時間ゲームをプレイしてしまう、ぼくみたいなプレイヤーにとっては、とてもありがたい機能ですね。
なお、「B.I.+」機能は、画面右下に大きく「HDR」と書かれたボタンでかんたんにオンオフできます。
ボタンに「HDR」と書かれているのは、このボタンで同じく「HDRモード」のオンオフができるからでしょう。「HDRモード」、は非HDRコンテンツでも、擬似的にHDRっぽい表現に変換してくれるモードです。
「EL2870U」を体験した感想
ということで、BenQから発売される4Kディスプレイ「EL2870U」を約三週間利用したレビューでした。
今回、「PlayStation 4 Pro」のゲームであれこれと遊びましたが、「EL2870U」での鮮明な映像体験は、かなり満足の行くものでした。せっかく「PS4 Pro 買ったんだから、キレイな画面で遊びたい!」って人にはちょうどいいディスプレイだなあと思いました。
28インチ(実質27.9インチ)でHDR対応の4Kディスプレイとなると、値段もそれなりにしますが、5万円前後で買えるBenQ「EL2870U」ってかなり手の出しやすい製品なんじゃないでしょうか。
ゲームの画面が鮮明、応答速度も早く、しかも目にやさしいアイケア機能まで搭載していますからね。この価格でこのスペック、かなりお得だと思えました。
パネルがTN液晶なのでこの価格で提供できるのかな、と勝手に予想していますが(TN液晶は一般に視野角が狭いとされる)、一人で遊ぶゲーム用ならほぼ気にする必要はなさそうです。ちなみに「EL2870U」のスペック上の視野角は170°/160°(左右/上下)。
「nasne」などのHDDレコーダーと組み合わせれば、テレビ放送も楽しめるし、これまで使っているテレビを「EL2870U」のような4Kディスプレイに置き換えるのもぜんぜんアリだな、とも思いましたよ。ぼくも10年くらい前の液晶テレビ(解像度はHD)を使い続けているので、ちょっと心が揺らいでいます。
4Kディスプレイを検討している方、ぜひBenQ「EL2870U」もチェックしてみてください!
「BenQアンバサダープログラム」 について
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