ひさびさに、「永谷園のお茶漬け海苔」でお茶漬けをたべていて気がついた。
「あれ、なんか味薄っ・・・」
お茶碗の半分以下の白飯を、お茶漬けでかきこむとき、お茶漬け海苔を半分くらいしか使わないクセがある。
ぼくのクセ、というか実家がそうだったからだ。
ぼくだけではなく、そういう風に一度に全部使い使い切らずに、残りをとっておく、という人もいるにはいるだろう。
もったいない、というよりかは、ご飯の量が少ないときは味が濃くて、辛すぎるからだ。
さて、今回もご飯が少なかったので、そういう風にして、お茶漬けを食べはじめた。
しかし、お茶漬け海苔を使うのは数年ぶりのことだった。
そこで30余年における人生にて、はじめて気がついた。
「味薄っ・・・!」
目分量ではあるが、きっちり1袋の半分の量を使ったはずだ、と思っていたのだが。
いったい何が起こったのかわからなかったので、再現してみることにした。
まず、新しくお茶漬け海苔を1食分を用意し、目分量で2等分、お皿に開けてみることにした。
するととんでもないことが判明した。
最初の半分。
後半の半分。
前半と後半を並べてみる。
明らかにこの黄緑のつぶつぶ(以下、顆粒だし)の量が異なる。
お茶漬け海苔の味の大半を構成するのが、この「顆粒だし」だろう。
前半には、顆粒だしがほとんど入らずに、後半に集中しているのである。
「これくらいでちょうど半分だろう」と自信満々にふりかけたものの、実はでてきたものはほとんど「あられ」なのである。
「あられ」が先行して飛び出してくるのである。
お茶漬け海苔の袋は透明でないので、中が見えない。
右手の感覚をたよりに、重量の上では等分したつもりでも、前半と後半では内容が大きく異なるのだ。
結果的に、後半に味の濃い「顆粒だし」が大量に残ってしまう。
これに実際にお湯をかけてみるとどうだろう。
前半の、いわゆる「まえ茶漬け」。
後半の、いわゆる「あと茶漬け」。
「まえ茶漬け」VS「あと茶漬け」。
やはり、圧倒的に「あと茶漬け」の方が見た目にも色が濃く、味も濃い。
つまり、2等分したはずのお茶漬けの前半は、非常に薄く、後半が非常に塩辛いものとなってしまうのである。
これに対処する方法は、たった一つ。
「袋のモヤシとお茶漬け海苔は、一回で使いきれ」
2014年、しょっぱなから、とてつもなく大きな発見ができたものである。
今年、自分の中でこれを越える発見ができるか、いささか心配である。
コメント